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カイロプラクティックやその他施療者への批判文書
最近この様な文章が出回りました。(2004年5月1日現在)
以下、大塚法律事務所と称するところから、友人のオフィス宛に届いたメールです。
お願い
日本でマッサージを業とするにはあん摩マッサージ指圧師免許を受け、その免許を厚生労働省に登録する必要があります。
免許を受けた者が開業するには、法に定められた条件に適合する事を必要とし、かつ、所定の届出をする義務があります。
あなたのお店では、その条件を満たしておりません。
あなたは犯罪者です。
お願いです。どうか、自主規制において撤退して下さい。
あなたにもし、愛する者がいるなら、その人達に、「自らが立派だと」、永遠に嘘をつくのは心苦しくないでしょうか?
例えば、自分の子供に堂々と「自分は偽者だ」と宣言出来ますか?
お客さん、患者さんに「私は無免許のもぐりです」と正直にいってお仕事されていますか?
おそらく、ごまかす(そういうのを嘘といいます)ような表現を使っているのでしょう。
良心に対してモヤモヤしませんか?
白衣や専門家らしい衣装をきて、自分が偉い人になった気分に酔っていませんか?
半年ばかし、アルバイトするならまだしも、真面目に一生仕事をしようと思っているなら、正しく法律に従って生きて下さい。
警察に捕まらないから、合法という事ではありません。
あなたがた犯罪者は、昭和30年代に出された民間療法にかんする最高裁の判決を例に「自分たちの行為は合法」と主張しますが、それは、ごく一部の安全が補償されている民間療法であって、手で揉んだり、ひねったり、叩いたりする、いわゆるマッサージをしても良いという意味ではありません。
今まで警察に逮捕される確率が低くかったのが原因で、マッサージを無免許で出来るものと拡大解釈しすぎているだけです。
ですから、あなた方が、している行為は犯罪です。
「いやし」であろうと「クイック」であろうと、「整体」であろうと「カイロ」であろうと、「エステ」「アロマ」「ほぐし」なんであろうと、犯罪です。
「療術」なんて言葉もありますが、結局、体を揉んでいるなら「犯罪行為」です。
どうか、よく考えて下さい。
われわれ、マッサージ師は今まですこし、おとなしくしすぎたと思っています。
元々マッサージ免許は、国の盲人に対する福祉施策の一貫もあり、盲人の保護目的もあります。
すでにあなた達犯罪者によって、この法の目的は崩壊しています。
しかし、今後はそれを取り返して行きます。
国は去年から本格的に無免許狩りに耳を傾ける姿勢をしめしてくれるようになっています。
マッサージ組合もそれを受け、民間からの通報はすべて関係行政機関にリンクするように整備されました。
警察もやっと理解をしめしてくれるようになりました。
どうか、1ヶ月以内に廃業して下さい。1ヶ月は目安です。
なぜなら、警察が捜査し逮捕に行くまでの日数は、私にも判らないからです。
※ 必ずする事
? マスコミに出た、無免許業者は全て通報
? 無免許を宣伝したマスコミには「犯罪擁護報道」に対して抗議行動
? 警告に反論する悪質業者は最優先に締め出す
? 大都市圏での、無免許締め出し広報活動(ビラ、街頭活動)
? テレビ製作会社への、無免許横行についての「資料」「コメント出演者」の提供
? メールによる警告
? 手紙による警告
? 訪問による警告
? 保健所への通報
? 警察への通報
? 観光協会への通報
? 商店街への通報
? デパート、駅ビル、ホテル、スーパー銭湯などは、そのデベロッパーへ
抗議
? 各関係組合への連絡
? 近隣、マッサージ組合員への連絡
以上がその文章の全文です。
法律という問題がここに絡んできますから、反対も賛成もしませんが、明らかにこの法律事務所があるのかどうかわかりませんが、大きな問題を発生させたことには間違いありません。
なぜならこれは脅迫文章になると、法律関係に詳しい方に回答を求めますと、そのように仰っておりましたから、この文章を出しておられる方は注意されることが必要でしょう。
撤退して欲しいという願いは叶えられませんが、どうして 「はり・按摩・マッサージ」 にお客さんが行かないか、ということを考えなければ、彼らの進歩はないと思われます。
法律は確かに、法律に関係する人たちを護る事にもなりますが、その中で安穏と安住していると進歩が無くなってしまいます。
理由は簡単で、法律は規制をするものだからです。
規制とは、この場合にはこうしては駄目、駄目、駄目という範疇を形成するからです。
そういう範疇は、それ以上の効果を認めるときに、少なからず足手まといに成ってしまうものです。
かなり危機感を持っているのは、彼らの方ですが、確かに法律によって護られている彼らは強硬姿勢を採ろうと思えば出来る事かも知れません。
しかしそれよりも、なぜ自分達がそこまで心を小さくさせて、恐怖感に襲われているのかを考えなければ成らないでしょう。
常に技術は進歩します。
そして何を選ぶかは、お客さん次第であるということになります。
カイロプラクティックは独自性の技術で構成されていますが、手を使う以上同じ行為と見なされそうな技術が無いとは言えません。
自分達が法律で護られていると言っても、お客さんが選ばなければ、それは既に自分達の技術ではお客さんを満足させることが出来ないという証明になります。
法律は自分を護ってくれているという安心感があるでしょうが、しかしそれはその枠の中でしか生きて行けないという足かせにも成ってしまいます。
それを理解できずに、自分たちを護って欲しいと言っているだけに聞こえます。
われわれカイロプラクターは、そのために本当のものを自分のものにすべき努力をしています。
それは本来の医療である、患者さんの要求に、どれだけ真剣に取り組むかということです。
患者さんの要求が、カイロプラクティック的にどれだけ証明することが出来るのかを問われています。
ゆえに世界が認めてきたのです。
鍼はアメリカでもWHOでも認めてきましたが、按摩マッサージは認可はされないでしょう。
それは日本独自のものではないからです。
それに 「療術」 を批判していますが、按摩マッサージは、療術から派生して出てきたものです。
療術を批判することは、自分さえも批判していることになり、矛盾となってしまいます。
特に 「指圧」 は、堀越という故人が、「療術」 の世界から一人飛び出して、勝手に法制化をさせたものです。
しかしその原本は 「療術」 であることを、この大塚法律事務所は知らないか、知っていても無視しているのでしょう。
でも法律で認可を受けるのは、指圧なんですね。
こんな滑稽な話はないでしょう。馬鹿げています。
この様な 「脅迫」 が起こるということも、それだけ、このカイロプラクティックの世界が確実に進歩して来ているという現われでしょう。
しかし現実的に、 「鍼・按摩・マッサージ師に関する法律」 はありますから、それを遵守することは必要なことです。
だったら、カイロプラクティックを認可すればよいだけのことです。
安全であること、それが基準の目標なのですから、それは国際基準を満たしたカイロプラクティック関係者がクリアしています。
ただしカイロプラクティックとは言えども、日本に於いてはTCCの様にWHO(WFC)に認可されている所を除いて、WFCから認可されていない教育団体が殆どですから、その面の取り締まりは必要になります。
安全な施療をさせるためにもカイロプラクティック団体には「自主規制」があるのですが、大塚法律事務所は本当の内容が分からず楯にとっているようです。
これからもこの様な怪文書が出回ってくると思いますが、このコーナーに載せて行きたいです。
2011年3月末に於いて、この様な怪文章は出ていません。
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